海外では人気沸騰中のスクーター

海外でスクーターの人気が高まってきている

近年アメリカを始めとした海外で、スクーターの人気が高まってきています。
アメリカのバイクというと、ハーレーを代表とする大型バイクをイメージする人が多いです。
実際これまで、アメリカではハーレーなどのような排気量が大きいバイクに乗る人が一般的でした。

しかし最近はガソリン代が値上がりしており、バイクに乗る際にかかる燃料代も高騰しています。
スクーターはとても燃費が良く、リッターあたり数十キロを走ることができるモデルがたくさんあります。
そのため「バイクには乗りたいけれど、大型バイクはガソリン代が高く感じる」という人に、スクーターが注目され始めているのです。

2008年のリサーチによると、アメリカでのスクーターの販売台数は上半期だけで、それまでよりも約65%増加しました。
つまり急激にスクーター熱が上がっており、これからも需要が増えると予想されています。

ベスパやホンダのスクーターが高い評判

こうしたスクーター需要の高まりの中で、特に売れ行きの良いモデルも出てきています。
目立って売れているスクーターのひとつ目は、「ベスパ」です。
ベスパはイタリアのスクーターメーカーで、ほかのメーカーにはないレトロな雰囲気あふれるデザインが人気です。
アメリカでもベスパのおしゃれなデザインは多くの人に受け入れられ、「大型バイクと変わらない魅力がある」として支持されています。

もうひとつ人気となっているのが、日本のメーカーであるホンダのスクーターです。
ホンダはスクーターを長年にわたって販売しており、スーパーカブなどの名車と呼ばれているモデルもあります。
ホンダは車の開発で培った技術をスクーターにも導入しており、デザインと性能を両立したモデルをたくさん生産しています。
こうしたスクーターはアメリカでも広く支持されており、街中で乗る人が増えています。

ホンダは車も海外で高い評判を得ていますが、スクーターも同じように好評価を得ているのです。
ベスパやホンダ以外にも人気のあるスクーターは多くあり、これからも新たなスクーターが市場に売り出されると予想されます。

これからもさらに需要は拡大する可能性あり

ガソリンの値段は世界の各国で徐々に値上がりしており、その傾向は今後も続くと考えられます。
すると大型バイクに乗る人は、アメリカだけでなくほかの国の人でも少なくなる可能性が十分あります。
つまりスクーターはアメリカだけでなくさまざまな国で需要が増え、新たな移動手段として主流になるかもしれないのです。

スクーターはバイクや自動車に押されて、これまで少し存在感の薄い乗り物でした。
しかし時代の変化とともに、今後はあらためて人気が高まることが期待されています。