日本式スクーターがインドでブーム!?

日本のスクーターがインドで流行っている

インドは中国に続く世界第二の人口を持つ国として、世界中の企業が注目しています。
ここで成功することができれば、莫大な市場を押さえることができますので、インドの人々のニーズを把握して様々な商品を売り込んでいます。
それだけ競争が激しいですし、インド国内の企業の発展も目覚ましいので、そう簡単にはヒット商品を送り出すことはできません。

そんな中、日本のスクーターがインドで大ヒットしているのです。
もともと、スズキやホンダなどのバイクメーカーは東南アジアでとても強く、現地でかなりのシェアを占めています。
その流れもありますが、インドでは他のアジア諸国とは異なり、日本で原付として売られているタイプのスクーターがより販売されているのです。

女性の使用を促す日本式のスクーター

インドで日本のスクーターが流行っているということですが、特にその流行はインド女性の中で起こっています。
その理由はというと、日本式スクーター独自のライディングポジションにあります。
日本のスクーターは、椅子に座っているのと同じ姿勢、つまり両足を前にそろえた状態で乗ることができるという大きな特徴を持っています。

この姿勢だと、スカートでも全く問題なく乗ることができますし、インド女性が普段着ている民族衣装でも乗れます。
インドでは男女の身なりについてはかなり厳しい伝統と習慣がありますので、脚をまたいで乗るスタイルを採るような普通のバイクには女性は乗ることができなかったのです。
しかし、日本式のスクーターがインドに入ると、女性でも周りの目を気にすることなく楽に乗れるということで、あっという間に多くの女性が乗るようになりました。

日本メーカーの品質の良さも人気に火を付けた

日本式スクーターの独特のライディングポジションがインド女性の目に留まったということもありますが、それと同時に日本メーカーが作るバイクの品質の良さというのも評価のポイントとなっています。
原付スクーターは、日本でもかなり歴史の長いバイクですし、毎日のように通勤などで使うという使われ方をしています。
日本は世界でも気候の変化が激しく、暑さにも寒さにも強く、長い雨にも耐えられるようなバイクを作らなければなりません。

こうしたことから、頑丈で長持ちする日本のバイクは、他のメーカーのものよりも自然と高く評価されるようになり、多くの人が好んで乗るという結果につながったのです。
機能性も高く、軽く取り回しが良いということで、初めてバイクに乗る人も気軽に運転できるのも大きな魅力として評価されています。
日本を飛び越えて、インドなどたくさんの国々で日本のバイクが評価されてたくさんの人に乗ってもらっているというのは誇らしいことです。