原付バイクの寿命を知らせるサインとは

原付バイクの寿命を知らせるサインとは

走行距離が4万kmを超えたら注意

原付バイクは、日常生活のいろいろなシーンで活躍してくれる、とても利便性の高いバイクです。
それだけに、できるだけ長く乗り続けたいと思うものです。

しかし実際のところ、原付バイクは自動車や大型バイクのように、走行距離が何万キロと伸びても乗り続けられるというものではないのです。
通勤通学などでのみ利用することを想定しているため、1日当たり数kmから10km程度走るという前提でエンジンなどを設計しています。
毎日10km走ったとして、10年くらいで4万km弱となります。
目安としては、このくらいの走行距離を寿命として考えると良いでしょう。

一般的には、原付バイクの寿命というのは2万kmから3万kmと言われることもあります。
しかし、これはバッテリーの寿命や電装系の問題が生じたというケースですので、エンジンはまだまだ大丈夫ということが多いです。
そのため、しっかりと各部をメンテナンスしていれば4万kmは問題ありませんし、状態や乗り方によっては5万kmオーバーでもいけることがあります。

頻繁に故障が生じたり走行性能が落ちたと感じたとき

走行距離とは別に、頻繁に故障が生じて交換や修理が必要となった時も寿命が近いと考えた方が良いでしょう。
特に、普段メンテナンスをしている部分とは違うパーツにおいて故障が出てくるようだと、劣化が進んでいると考えられます。

バイクのメンテナンスでは、オイル交換を始め、エアクリーナーの定期交換、タイヤやバッテリーのチェック、ブレーキ調整などをします。
こうした主要パーツ以外の部分、たとえばセルモーターやエンジン内部、サスペンション、フレーム自体などに問題が出てくると、寿命が近いサインと言えます。
特に、複数の箇所で同時に故障が出ているなら危険です。

また、走っていて明らかに以前とは走行性能が落ちているなと感じてくることもあります。
アクセルをひねってもエンジンのふけが悪いとか、最高速度まででなくなってきたといった症状です。
また、サスペンションが弱くなっていて、衝撃をまともに感じるとか取り回しが難しいといった症状も出てきます。

修理が難しくなったときは寿命と諦める

どこか調子が悪いとしても、自分で、もしくはバイクショップで修理や交換ができることが多いです。
しかし、プロに見てもらっても、部品が手に入りづらいとか修理するとかなりの費用がかかってしまうと言われることがあります。
そもそも、修理自体が大変になるということもあるでしょう。

そうした場合は確実に寿命ということになりますので、コストや安全性などを考えると買い替えを検討した方が良いでしょう。
修理をしてもすぐに別の箇所が駄目になる可能性もあるので、寿命だと諦めた方が賢明です。