台湾国旗

電動スクーターを普及するために動く台湾メーカー

日本の十八番だった開発部門が台湾に越される

日本の製品はなんでも完成度が高く信頼がおけると、世界中から高い評価を受けています。
海外でお土産を買って帰ったら、“Made in Japan”だったといった笑い話があるほどです。
しかしそうそう他の国も黙って指を加えて、眺めているだけのはずがないのは、当然の流れでしょう。
少なくとも2018年6月に二輪車の大手台湾メーカーが発表した、電動スクーターの新モデルを見る限り、明らかに日本の技術を超えていると、感じた諸国のメーカーも多かったはずです。

そもそも台湾を始めアジア各国では、自動車以上に二輪車が普及している事情があります。
住環境を考えても、大きな“箱”を乗り回すよりも、もっと手軽に持ち運びができて、どのような狭い通路でも、自在に通過できる二輪車を使った方が、少なくとも台湾では現実的です。
鉄道が日本ほど普及していない代わりに、ガソリンが安く手に入るといった事情もあります。
自動車よりも価格が安いなど、日本にはない彼らなりの事情があるのでしょう。

台湾メーカーが打ち出した新モデルとは

台湾でもトップクラスの大手電動スクーターメーカーが、次々と打ち出す電動スクーターは、特に欧州で人気を集めています。
台湾の技術に注目し、積極的に自社モデルに採用しようと試みる、大手企業も表れ始めているのです。
日本はどちらかと言えば自動車王国なので、こうした台湾メーカーの動きは、明確には伝わってきていません。

問題のMade in Taiwanの電動スクーターですが、フッドボード下に軽量のリチウム電池を2個搭載しています。
交換が必要になったら、自動回転して誰でも簡単に抜き差しできるシステムです。
重さが5kg程度なので女性でも持ち運びできます。

サブバッテリーも搭載されていて、家庭用コンセントからの充電も可能です。
これにより近隣に充電ステーションがない環境でも、充電できる事になります。
万が一リチウム電池を交換できない状況にあっても、サブバッテリーである程度は走行可能です。

リチウム電池だけを充電ステーションに、持ち運んでの充電も可能にするなど、多彩な充電方法を開発しました。
従来のシステムにバッテリーが追加されているので、その分母体が重くなっていないか懸念されますが、極力軽量に抑え込むような工夫もされています。
普段の買い物には難なく使えるレベルです。

違和感なく日常使いできるのがコンセプト

リチウム電池は、通常は寝た状態でフットボード下に搭載されているので、フットボードが従来型よりも少しだけ高い位置になっています。
身長がある人は窮屈な思いをしそうですが、慣れるしかありません。
それ以外は従来のものとほとんど同じ感覚で利用できます。
日常使いしている人も気軽に乗り換え可能です。