C600 スポーツ

BMWが開発に力を入れた2タイプのビッグスクーターのうちのスポーツタイプ

2011年のEICMA(ミラノショー)で発表された独BMW社、初のビッグスクーター「C600Sport」と「C650GT」は、日本国内でも2012年に発売されました。
エンジンやフレーム、足回りなどのプラットフォームは共通ですが、「スポーツ」と「GT(グランドツーリズモ)」というそれぞれのカデゴリーに合わせた、ボディデザインや装備が開発されており、異なるコンセプトのビッグスクーターのテイスティングが施されています。

発表の約3年前に開発をスタートさせ、スタート段階からスポーツとツーリングの2つのカテゴリーのマシンを作ることを決定しており、2車種のキャラクターが小手先の変更でないことが分かります。

「C600 スポーツ」のエンジンは、「GT」と共通で、前傾70度シリンダーDOHC4バルブ並列2気筒647ccで、最高出力は44kW(60ps)、最大トルクは63Nmです。
スクリーンは手動式可変で、エッジが効いたデザインは「GT」に比べ、いかにも軽快でスポーティなイメージを醸し出しています。
シートはフラットで、どんなライディングでも前後の動きの自由度が適度に確保され、カウルやテール周り、フットレストに至るまで、スポーティ走行を楽しむため軽量化を目指していることが伺えます。

「C600Sport」と「C650GT」との違い

共通した、排気量 647cc のエンジンはトルクフルなので、必要以上にエンジン回転数を上げる必要もなく、どちらの車種も市街地走行でストレスを感じることはありません。
「C600Sport」は、加えて、積極的に操る感覚が楽しめる走行感覚を志向しているということなのです。

具体的な違いは、「C600Sport」は、車体重量の軽量化が図られていることと、コーナーリングを操りやすい低くてフラット気味なハンドルや、シチュエーションに応じた様々なポジションが取りすいよう、ホールド感が軽く自由度の高いフラットなシートが採用されていることです。

対して「C650GT」はハンドル形状などによって、ハンドルがやや手前に感じられ、ホールド感のあるシートと相まって、より落ち着きのある走行感覚を志向しています。
このテイスティングの違いが、エンジンなどのプラットフォームが同じにもかかわらず、「Sport」と「GT」と異なるコンセプトのスクーターを作ったBMW社のこだわりでしょう。

2016.3にニューモデルに変更

2016.3にモデルチェンジされ、「C600Sport」は「C650Sport」と名称が変わりました。
機能面では、危険な路面状況を感知するとエンジン出力を制御できるASC(トラクションコントロール)が標準で装備され、従来のABS(アンチ・ロックブレーキ・システム)に加え、より一層の安全走行を実現したことです。

外観上の最大の特徴は、縦に並ぶ片側2本出しサイレンサーで、後ろから見れば初代との違いは明らかで、BMW好きには魅力的に映るはず。
カラーは、ライト・ホワイト、バレンシア・オレンジ・メタリック、マットブラック・ストーム・メタリックの3色です。